クイック回答
日本語で「はじめまして」に最も近い定番表現は「Hajimemashite」(はじめまして, hah-jee-meh-mah-shteh)で、直訳すると「初めて(会います)」の意味です。必ず自己紹介に続けて「Yoroshiku onegaishimasu」(よろしくお願いします)を添えます。これは英語に一語で訳しにくい表現で、「どうぞよろしくお願いします」「よい関係をお願いします」といった気持ちを表します。
すぐに知りたい答え
日本語で「はじめまして」に一番よく当たる言い方は Hajimemashite(はじめまして, hah-jee-meh-mah-shteh)です。 ただし、日本語の「はじめまして」は単独で完結する決まり文句というより、初対面全体を「自己紹介の型」としてまとめて行う表現です。そこには謙虚さ、敬意、場の空気を読む姿勢が含まれます。
日本語の話者は約1億2500万人で、日本国際交流基金の2021年調査では、世界で380万人以上が日本語を学習しています。学習者が出会う表現の中でも、初対面のあいさつは特に文化的な意味が濃い分野です。うまくできると日本の対人マナーを理解している印象になります。逆に、間違えたり省いたりすると、気まずさが残ることもあります。旅行、留学、会話のために「日本語で『nice to meet you』は?」と調べている人向けに、このガイドで必要なことをまとめます。
「日本語では、初対面のあいさつは単なる社交辞令ではない。話し手同士の今後の関係全体の社会的枠組みを作る『行為』である。」
(Anna Wierzbicka, Cross-Cultural Pragmatics, Mouton de Gruyter, 2003)
このガイドでは、日本語で初対面のときに使う重要フレーズを15個以上、丁寧さのレベル別に紹介します。基本の自己紹介の型、カジュアルな言い方、超丁寧な敬語の言い回し、ビジネス特有の表現、お辞儀と名刺交換の作法まで扱います。
早見表: 初対面で使う日本語フレーズ一覧
自己紹介の基本の型
日本語の初対面の自己紹介には、よくある定型の流れがあります。どれかを飛ばすと、日本語話者には「途中で途切れた」感じが出やすいです。文化庁の2023年調査では、日本の成人の91%が、仕事でも私生活でも適切な自己紹介の作法を重要だと考えています。
はじめまして
/hah-jee-meh-mah-shteh/
直訳: 初めてです / 始まりです
“はじめまして。田中花子と申します。”
はじめまして。田中花子と申します。
初対面のときの最初の一言。動詞の'hajimeru'(始める)に由来し、出会いが『初めて』であること自体を丁寧に示す。
Hajimemashite は場の空気を決めます。動詞の hajimeru(始める)から来ていて、この出会いが「初めて」であることを文字通り示します。単なるあいさつではなく、この出会いを大事なものとして扱う宣言です。
重要なルールが1つあります。すでに会ったことがある相手に hajimemashite は使いません。たとえ記憶があいまいでも、使うと「前に会ったことを忘れた」と受け取られやすく、失礼になります。
[名前]です
/[name] dehs/
直訳: [名前]です
“山田太郎です。東京から来ました。”
山田太郎です。東京から来ました。
名前を名乗る基本形。日本語では姓が先で『山田太郎』の順。国際的な場では、相手に合わせて順番を入れ替える人もいる。
Hajimemashite の後に名前を言います。日本語では姓が先です。Yamada Taro の順で、Taro Yamada ではありません。desu は丁寧な「です」に当たる形です。さらに改まった場では、desu を to moushimasu(と申します)に替えると、より丁寧になります。
💡 自己紹介文化 (自己紹介)
日本語の自己紹介(自己紹介, jikoshoukai)には型があります。名前、所属(会社、学校、出身地)、最後に個人的な一言(趣味、特技、関心)です。この流れは、ビジネスの場から大学のサークルの新歓まで幅広く使われます。整った jikoshoukai を用意することは、日本では基本的な社会スキルと見なされます。
よろしくお願いします
/yoh-roh-shee-koo oh-neh-gah-ee-shee-mahs/
直訳: どうぞよろしくお願いします
“はじめまして、佐藤です。よろしくお願いします。”
はじめまして、佐藤です。よろしくお願いします。
日本語の自己紹介の締めの定番。謙虚さと好意のお願いを表す。直訳しにくく、『はじめまして』などの訳は意味の一部しか表せない。
この表現は、他言語にそのまま対応する言い方が見つけにくいことで有名です。言語学者のAnna Wierzbickaも、非常に文化依存の強い表現の1つとして述べています。Yoroshiku は yoroshii(良い、好ましい)に由来し、onegaishimasu は「お願いします」です。合わせると、「これからの関係を良いものにしたいので、どうぞよろしく」という気持ちを伝えます。
基本の型を一続きで言うと、こうなります。Hajimemashite. [Name] desu. Yoroshiku onegaishimasu.(はじめまして。[名前]です。よろしくお願いします。)お辞儀とセットで、初対面の最重要の定型です。
敬語のバリエーション: 丁寧さを調整する
日本語の丁寧さには段階があります。文化庁は敬語(敬語)を、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに分類しています。初対面の表現も、それに合わせて変わります。
よろしくお願いいたします
/yoh-roh-shee-koo oh-neh-gah-ee ee-tah-shee-mahs/
直訳: どうぞよろしくお願いいたします
“はじめまして。山田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。”
はじめまして。山田と申します。どうぞよろしくお願いいたします。
'shimasu'の謙譲語'itashimasu'を使う最も改まった形。役員、重要顧客、式典などで使う。ビジネス日本語でよく出る。
shimasu を謙譲語の itashimasu に替えると、丁寧さが一段上がります。社長、重要な取引先、最大限の敬意が必要な相手に使う形です。日本語のポライトネス研究で知られる井出祥子の議論でも、適切な丁寧さの選択は任意ではなく「わきまえ」の問題だとされ、話し手は場に合う形を自然に選ぶことが期待されます。
[名前]と申します
/[name] toh moh-shee-mahs/
直訳: [名前]と申します
“はじめまして。株式会社ソニーの田中と申します。”
はじめまして。株式会社ソニーの田中と申します。
名前を名乗る謙譲表現。'moushimasu'は'iimasu'の謙譲語。ビジネスの自己紹介や改まった初対面で使う。
Moushimasu は iimasu(言う、名乗る)の謙譲語です。自分を低くして相手を立てるのが、謙譲語の中心です。ビジネスではこの形が期待されることが多く、取引先に対して素の desu だけで通すと、配慮が足りない印象になる場合があります。
カジュアルな言い方
友人、同級生、年齢が近い相手だと、自己紹介の型はかなり短くなります。
よろしく
/yoh-roh-shee-koo/
直訳: よろしく
“おれ、健太。よろしく!”
おれ、健太。よろしく!
'onegaishimasu'を省いた砕けた形。若者同士、飲み会、気楽な場で使う。改まった場では失礼に聞こえる。
onegaishimasu を落とすと、同年代でよく使うカジュアル形になります。大学の新歓、気軽な集まり、共通の友人経由の紹介などで耳にします。意味合いは残しつつ、形式だけ軽くします。
よろしくね
/yoh-roh-shee-koo neh/
直訳: よろしくね
“私、美咲。よろしくね!”
私、美咲。よろしくね!
'ね'を付けると柔らかく温かい印象になる。女性や若い話者に多い。相手の同意を促し、場を共有する感じが出る。
助詞の ne は、温かさと「一緒に」という感覚を足します。yoroshiku が断定よりも「仲良くしようね」に近づきます。女性話者や、男女混じったカジュアルな場でよく使われます。
どうぞよろしく
/doh-zoh yoh-roh-shee-koo/
直訳: どうぞよろしく
“はじめまして、鈴木です。どうぞよろしく。”
はじめまして、鈴木です。どうぞよろしく。
カジュアルな'yoroshiku'と丁寧な'yoroshiku onegaishimasu'の中間。'douzo'が硬すぎない丁寧さを足す。準フォーマルな場に合う。
Douzo は「どうぞ」です。これを足すと、丁寧だけど堅すぎない中間になります。食事会、地域の集まり、友人の親に会うときなど、礼儀は必要だがビジネス敬語ほどではない場で便利です。
ビジネスで使う表現
日本語のビジネス自己紹介は、基本の型に追加の定型句が重なります。日本国際交流基金でも、日本で働くために必要な上位スキルの1つとして、適切なビジネス自己紹介を挙げています。
お噂はかねがね
/oh-oo-wah-sah wah kah-neh-gah-neh/
直訳: 以前からお噂は伺っております
“お噂はかねがね伺っております。お会いできて光栄です。”
お噂はかねがね伺っております。お会いできて光栄です。
評判が先に立つ相手に会うときの持ち上げ表現。ビジネスや改まった場で使う。相手が高く評価されている前提の褒め言葉。
この表現は「評判は以前から聞いている」という意味で、ビジネスでは強い褒め言葉になります。相手が有名で、尊敬されていることを示します。最大限に丁寧にするなら、oai dekite kouei desu(お会いできて光栄です)と組み合わせます。
名刺をどうぞ
/meh-shee woh doh-zoh/
直訳: 名刺をどうぞ
“はじめまして。名刺をどうぞ。株式会社トヨタの山本です。”
はじめまして。名刺をどうぞ。株式会社トヨタの山本です。
日本のビジネスでは名刺(名刺/meishi)交換が重要な儀礼。両手で、文字を相手に向けて渡す。受け取るときも両手で、よく読み、書き込みやズボンの後ろポケットに入れるのは避ける。
名刺交換(meishi koukan、名刺交換)は、日本の職場文化で特に儀礼化された行動の1つです。名刺は、その人自身の延長として扱われます。
🌍 名刺交換の基本手順
- 渡す: 両手で持ち、相手がすぐ読める向きで差し出します。
- 受け取る: 両手で受け取り、端を持ちます。
- 読む: きちんと目を通します。ちらっと見てすぐしまうのは失礼です。
- 商談中: 受け取った名刺は、席順に合わせて机の上に置きます。
- しない: 名刺に書き込む、折る、後ろポケットに入れるのは避けます(名刺の上に座る形になり、強い無礼になります)。
- 商談後: 名刺入れに丁寧にしまいます。バッグにそのまま入れて散らかさないようにします。
相手が自己紹介したときの返し方
返し方も同じくらい重要です。日本語の自己紹介への返答には、よくある型があります。
こちらこそ
/koh-chee-rah koh-soh/
直訳: こちらこそ
“こちらこそ、よろしくお願いします。”
こちらこそ、よろしくお願いします。
'Yoroshiku onegaishimasu'への定番の返答。気持ちを相手に返して『いえ、こちらこそ』の形にする。多くの場合、この後に同じく'Yoroshiku onegaishimasu'を続ける。
Kochira koso は「こちらこそ」です。相手が yoroshiku onegaishimasu で締めたら、自然な返しは kochira koso, yoroshiku onegaishimasu です。意味は「こちらこそ、よろしくお願いします」です。
返答パターン
| 相手の言い方 | 自分の言い方 | メモ |
|---|---|---|
| はじめまして (Hajimemashite) | はじめまして (Hajimemashite) + 自分の自己紹介 | まず同じ言葉を返してから名乗る |
| よろしくお願いします | こちらこそ、よろしくお願いします | 「こちらこそ」+ 繰り返し |
| よろしく (casual) | こちらこそ / よろしく! | カジュアルに返す |
| お噂はかねがね | ありがとうございます。恐縮です。 | 「ありがとうございます。恐縮です。」 |
| 名刺をどうぞ | ちょうだいいたします (Choudai itashimasu) | 「謹んで頂戴します」 |
初対面のお辞儀の作法
お辞儀(ojigi、お辞儀)は、日本語の自己紹介と切り離せません。角度と時間で、敬意、謙虚さ、場への配慮が言葉と同じくらい伝わります。
| お辞儀の種類 | 角度 | 使う場面 |
|---|---|---|
| 会釈 (Eshaku) | ~15° | 軽いあいさつ、すれ違い |
| 敬礼 (Keirei) | ~30° | ビジネスの基本のあいさつ |
| 最敬礼 (Saikeirei) | ~45° | 役員へのあいさつ、非常に改まった場 |
⚠️ よくあるお辞儀のミス
頭を何度も上下に振る「ペコペコお辞儀」は避けます。正しいお辞儀は1回の滑らかな動きです。前に倒す、短く止める(ビジネスは1-2秒、より改まった場は長め)、ゆっくり戻す、の流れです。背筋を伸ばし、腰から曲げます。手は体の横(男性)か前でそろえる(女性)形が一般的です。
Ethnologueの2024年データでも、日本語は文脈依存が強い言語の1つとされています。お辞儀のような身体動作も、言語的な意味を持ちます。初対面では、お辞儀の丁寧さと言葉の丁寧さをそろえます。深いお辞儀でカジュアルな yoroshiku を言う、軽い会釈で yoroshiku onegai itashimasu を言う、のような組み合わせは不自然に感じられます。
地域差と場面差
自己紹介の型は日本全国でかなり共通ですが、地域や場面による違いもあります。
おおきに、よろしゅう
/oh-kee-nee, yoh-roh-shoo/
直訳: ありがとう、よろしく (関西弁)
“おおきに、よろしゅうたのんます。”
おおきに、よろしゅうたのんます。
関西(大阪、京都、神戸など)には方言がある。'Ookini'は'arigatou'の代わりで、'yoroshuu'は'yoroshiku'の関西形。西日本出身らしさと親しみが出る。
関西(大阪、京都など)で話される関西弁(関西弁, Kansai-ben)では、自己紹介の言い回しも変わります。Ookini が標準語の arigatou の代わりになり、yoroshuu は yoroshiku の方言形です。関西の人は標準語も理解しますが、方言を使うことで温かさや地域のアイデンティティを出します。
お見知りおきください
/oh-mee-shee-ree oh-kee koo-dah-sah-ee/
直訳: 覚えておいてください / お見知りおきください
“はじめまして。今後ともお見知りおきくださいますよう、お願い申し上げます。”
はじめまして。今後ともお見知りおきくださいますよう、お願い申し上げます。
最高レベルの敬語に属する非常に改まった表現。式典のあいさつ、公式スピーチ、非常に地位の高い相手への紹介で使う。日常会話では稀だが、知っておくと役立つ。
この表現は敬語の最上位に近い言い回しで、式典などで使われます。表彰式のあいさつ、公式なスピーチ、社会的地位がかなり高い相手との場面などです。日常で自分が使う機会は少ないですが、意味が分かると日本語の丁寧さへの理解が深いと伝わります。
実際の日本語コンテンツで練習する
自己紹介フレーズを読んで理解するだけでも役に立ちます。ただ、自然に使えるようになるには、場面の中での言い方、イントネーション、間の取り方、そして身体動作まで含めて聞くことが大切です。日本のドラマや映画には自己紹介の場面が多く、カジュアルなサークルの初対面から、緊張感のある会議室でのあいさつまで、丁寧さの違いがそのまま出ます。
Wordy では、インタラクティブ字幕付きで日本の映画や番組を見られます。どの場面でも hajimemashite や yoroshiku onegaishimasu をタップすると、丁寧さのレベル、直訳に近い意味、文化的な背景をその場で確認できます。リストで暗記するのではなく、本物の会話から一連の型を身につけられます。
日本語コンテンツをもっと探すなら、言語ガイドをまとめたブログも見てください。日本語学習におすすめの映画もあります。日本語学習ページから、今日から実際のコンテンツで練習を始められます。
よくある質問
「はじめまして」の直訳は何ですか?
日本語の自己紹介の定番フレーズは?
「よろしくお願いします」は結局どういう意味?
日本で初対面のとき、お辞儀はどれくらい?
日本の名刺交換のマナーは?
出典・参考資料
- Agency for Cultural Affairs(文化庁), 「敬語の使用に関する国語世論調査」(2023年)
- The Japan Foundation(国際交流基金), 「海外における日本語教育の調査」(2021年)
- Ethnologue: Languages of the World, 日本語の項目(2024年)
- Wierzbicka, A.(2003). 『Cross-Cultural Pragmatics: The Semantics of Human Interaction』. Mouton de Gruyter.
- Ide, S.(1989). 「Formal forms and discernment: Two neglected aspects of universals of linguistic politeness」. Multilingua 8(2-3).

