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🇫🇷フランス語

フランス語の不規則動詞: 完全ガイド(パターン、一覧、実際の用法)

Sandor 作更新日: 2026年6月3日読了目安 12分

クイック回答

フランス語の不規則動詞とは、標準的な -er、-ir、-re の活用パターンに当てはまらない動詞のことです。特に現在形、複合過去(passé composé)、半過去(imparfait)など、使用頻度の高い時制で目立ちます。最短で覚えるには、まず日常で何度も耳にする少数の動詞(être、avoir、aller、faire)に集中し、その後は単なる丸暗記の一覧ではなく、再利用できるパターン(venir/tenir、prendre/apprendre など)として不規則性を学ぶのが効果的です。

フランス語の不規則動詞とは、規則動詞の -er、-ir、-re の型に当てはめても語幹や語尾がその通りに変化しない高頻度動詞のことです。実用的な解決策は、少数の核となる動詞をまず固め、そこから繰り返し学べる「家族」として覚えることです。最初は être/avoir/aller/faire、次に venir/tenir や prendre/apprendre のようなグループを、実際に使う3つの時制、現在形、passé composé、imperfect にまたがって学びます。

フランス語は世界で約3億2100万人が話しています(Ethnologue 第27版、2024年)。国や地域も多いのでアクセントはさまざまですが、不規則動詞の仕組み自体はフランス語圏全体で共通です。パリのインタビューが聞き取れるなら、ケベックのニュース映像も追えます。発音が変わっても、動詞の形は同じです。

日常会話で動詞がどう聞こえるかをもっとつかみたいなら、フランス語でこんにちはの言い方フランス語でさようならの言い方 も一緒に読むのがおすすめです。あいさつは不規則動詞がすぐ出てくる場面だからです(Je suis, J’ai, Je vais)。

フランス語で「不規則動詞」とは何ですか?

学習者の感覚で言うと、不規則動詞とは、不定詞から語尾(-er、-ir、-re)を外して、現在形の標準語尾を付ければ確実に活用できる、というやり方が通用しない動詞です。言語学や文法書では、これらの多くは「語幹交替」として説明したほうが正確です。語尾は普通でも、語幹が変わります(例: je viens と nous venons)。

Maurice Grevisse と André Goosse の Le Bon Usage は、多くの不規則性を混乱ではなく体系的な変化として扱います。この見方は重要です。仕組みを学べば、フランス語の動詞が例外だらけに感じにくくなります。

学習者が特につまずきやすい3つのポイント

不規則動詞が一番やっかいになるのは次の場面です。

  1. 現在形: 使う回数が多く、よく使う動詞ほど語幹が独特だからです。
  2. passé composé: 助動詞(avoir と être)を正しく選び、過去分詞も覚える必要があるからです。
  3. imperfect(imparfait): 正しい語幹が必要だからです(通常は現在形の nous 形が元ですが、不規則動詞は例外が出ます)。

ここでは CNRTL や Académie française のオンライン辞書のような辞書が役立ちます。活用と用法メモを、信頼できる標準的な形で示してくれるからです(CNRTL, accessed 2026; Académie française, accessed 2026)。

まず最初に必ず押さえるべき不規則動詞

不規則動詞を10個だけでも「しっかり」身につけると、フランス語は一気に使いやすくなります。これらは決まり文句や、映画でよく聞く日常フレーズの土台にもなります。

まずは効果が出やすい4つから始めましょう。

Être

Être (EH-truh) は「〜である」で、身分、場所、そして多くの定型表現の中心です。

現在形(présent)

jetuil/elle/onnousvousils/elles
suisesestsommesêtessont

発音メモ: je suis は速いと zhuh SWEE のように言われがちです。vous êtes は vooz EHT です。語末子音は弱くなりやすいですが、リズムははっきりしています。

passé composé

Être は助動詞に avoir を使います: j’ai été (zhay ay-TAY)。
過去分詞: été (ay-TAY)。

imperfect(imparfait)

語幹: ét- (ay)
j’étais (zhay-TEH), tu étais, il était, nous étions, vous étiez, ils étaient.

💡 être を素早く覚えるコツ

実際に口にする塊で覚えます: je suis, c'est, il est, on est, j'étais。会話では常に出てきます。特に c'est (SEH) は話を組み立てる道具として頻出です: c'est bon, c'est pas possible, c'est qui。

Avoir

Avoir (ah-VWAHR) は「持っている」で、複合時制で最もよく使う助動詞です。

現在形

jetuil/elle/onnousvousils/elles
aiasaavonsavezont

発音メモ: j’ai は zhay になりやすいです。tu as は too ah、ils ont は鼻母音で終わり、だいたい eel ohn (nasal) の感じです。

passé composé

Avoir は自分自身を助動詞にします: j’ai eu (zhay oo)。
過去分詞: eu (oo)。

imperfect

語幹: av-
j’avais (zhah-VEH), tu avais, il avait, nous avions, vous aviez, ils avaient.

文化的な用法: 年齢と慣用表現

フランス語は年齢に avoir を使います: j’ai 20 ans (zhay van ahn)。直訳すると「私は20年を持っている」です。逐語訳をやめると、すぐ自然になります。

高頻度の土台を増やしたいなら、フランス語で最もよく使う100語 の基本のつなぎ言葉も覚えてください。不規則動詞はそれらのすぐ隣に出やすいからです(je, tu, on, ne, pas, déjà, encore)。

Aller

Aller (ah-LAY) は「行く」で、近接未来(je vais + 不定詞)のエンジンです。passé composé では être を使うので、早めに押さえると一石二鳥です。

現在形

jetuil/elle/onnousvousils/elles
vaisvasvaallonsallezvont

発音メモ: je vais は zhuh VEH になりやすいです。vous allez は vooz ah-LAY、ils vont は eel vohn (nasal) です。

passé composé

Aller は être を使います: je suis allé(e) (zhuh SWEE ah-LAY)。
過去分詞: allé (ah-LAY)。一致があります: allé, allée, allés, allées。

imperfect

語幹: all-
j’allais (zhah-LEH), tu allais, il allait, nous allions, vous alliez, ils allaient.

⚠️ passé composé の aller は一致が必要

aller は être を取るので、書き言葉では過去分詞が主語に一致します: elle est allée, ils sont allés。速い会話では追加の語尾は聞こえないことが多いので、字幕で耳を鍛えてから綴りを確認してください。

Faire

Faire (FEHR) は「する」「作る」で、日常の定型表現に頻出します(faire attention, faire du sport, faire chaud)。

現在形

jetuil/elle/onnousvousils/elles
faisfaisfaitfaisonsfaitesfont

発音メモ: je fais は zhuh FEH になりやすいです。il fait は eel FEH、ils font は eel fohn (nasal) です。

passé composé

Faire は avoir を使います: j’ai fait (zhay FEH)。
過去分詞: fait (FEH)。

imperfect

語幹: fais-
je faisais (zhuh feh-ZEH), tu faisais, il faisait, nous faisions, vous faisiez, ils faisaient.

不規則性はパターンとして捉える: 単語単体ではなく「家族」で覚える

核となる4つが安定したら、次は「家族」を見分ける段階です。語彙学習と同じで、グループ化すると記憶の負担が減ります。さらに、焦って話すときでも形を予測しやすくなります。

Anna Wierzbicka の文化をまたぐ意味と用法の研究(Cross-Cultural Pragmatics, Mouton de Gruyter)は、学習者に必要なのは形だけではなく、頻出で社会的に現実的な場面の中の形だと教えてくれます。動詞なら、不規則家族を中心にミニ台本(依頼、予定、言い訳)を作ることです。

Venir と tenir の家族

これらは現在形のパターン(viens, viens, vient, venons, venez, viennent)と、未来形・条件法の語幹(viendr-, tiendr-)を共有します。片方を覚えると、もう片方がかなり楽になります。

venir (vuh-NEER): 来る
tenir (tuh-NEER): 持つ、保つ

現在形(venir):

jetuil/elle/onnousvousils/elles
viensviensvientvenonsvenezviennent

passé composé: être (je suis venu(e), zhuh SWEE vuh-NOO)
imperfect の語幹: ven- (je venais, zhuh vuh-NEH)

Prendre の家族: prendre, apprendre, comprendre

これらは現在形複数の prenons / prenez / prennent と、過去分詞 pris を共有します。現在形単数は短くて不規則に見えますが、家族としての共通点は強いです。

prendre (PRAHN-druh): 取る
apprendre (ah-PRAHN-druh): 学ぶ
comprendre (kohm-PRAHN-druh): 理解する

現在形(prendre):

jetuil/elle/onnousvousils/elles
prendsprendsprendprenonsprenezprennent

passé composé: avoir (j’ai pris, zhay PREE)
imperfect の語幹: pren- (je prenais, zhuh pruh-NEH)

Mettre の家族: mettre と permettre

これらは現在形の二重子音(mets, mets, met, mettons, mettez, mettent)と、過去分詞 mis を共有します。

mettre (MEH-truh): 置く
permettre (pehr-MEHT-truh): 許可する

passé composé: avoir (j’ai mis, zhay MEE)
imperfect の語幹: mett- (je mettais, zhuh meh-TEH)

法助動詞系の不規則動詞: pouvoir, vouloir, devoir

これらは「大人っぽい話し方」になる動詞です。能力、欲求、義務を表せます。丁寧な依頼では特に頻出で、条件法の形もよく出ます。

丁寧さの実用レイヤーを足したいなら、フランスのマナーと習慣ガイド も参考になります。法助動詞はトーンが一気に変わる場所だからです。

Pouvoir

Pouvoir (poo-VWAHR): できる

現在形:

jetuil/elle/onnousvousils/elles
peuxpeuxpeutpouvonspouvezpeuvent

passé composé: avoir (j’ai pu, zhay POO)
imperfect の語幹: pouv- (je pouvais, zhuh poo-VEH)

Vouloir

Vouloir (voo-LWAHR): 欲しい、したい

現在形:

jetuil/elle/onnousvousils/elles
veuxveuxveutvoulonsvoulezveulent

passé composé: avoir (j’ai voulu, zhay voo-LOO)
imperfect の語幹: voul- (je voulais, zhuh voo-LEH)

Devoir

Devoir (duh-VWAHR): 〜しなければならない、〜する必要がある、借りがある

現在形:

jetuil/elle/onnousvousils/elles
doisdoisdoitdevonsdevezdoivent

passé composé: avoir (j’ai dû, zhay DOO)
imperfect の語幹: dev- (je devais, zhuh duh-VEH)

💡 依頼で効果が大きい1行

丁寧な依頼パターンを1つだけ覚えるなら、これにします: je voudrais + 不定詞 (zhuh voo-DREH)。vouloir から来ていて、注文、助けを求めるとき、柔らかい依頼の基本形です。

発音の現実: 速い会話で何が変わるか(動詞自体は変わらない)

学習者は、聞こえなかったせいで活用を聞き逃したと思いがちです。実際は、フランス語は音が大きく省略されます。特に主語 + 動詞の定番の塊で起きます。

よくある省略は次の通りです。

  • j’ai は zhay のように聞こえることがあります。特に母音の前です。
  • je suis は zhuh SWEE に圧縮されます。
  • il y a(〜がある)は eel-YAH のように聞こえます。

リスニングを伸ばすなら、動詞学習と発音練習を組み合わせてください。フランス語の発音ガイド は、綴りと音の対応を作るのに役立ちます。不規則形が「見えない」感じも減ります。

不規則動詞を覚えるための実用15分ルーティン(定着まで)

活用表を暗記するだけでは足りませんが、参照としては役立ちます。目標は、形を自動化された塊に変えて、認識も産出もできるようにすることです。

ステップ1: 時制を1つ、家族を1つ選ぶ

現在形から始めて、家族を1つ選びます(venir/tenir、prendre の家族、mettre の家族)。同じ回で家族を混ぜないでください。

ステップ2: 実際に言う6つの超短文を書く

例(核の動詞と法助動詞を混ぜる):

  • je suis là (zhuh SWEE lah)
  • j’ai pas le temps (zhay pah luh tahn)
  • je vais rentrer (zhuh VEH rahn-TRAY)
  • je peux pas (zhuh puh pah)
  • je veux bien (zhuh vuh BYEH)
  • je devais partir (zhuh duh-VEH par-TEER)

ステップ3: 音声で練習してから、何も見ずにテストする

間隔反復は、単独の形だけでなく、音声と1行の文が入ったカードのほうが効きます。Anki を使うなら、語学学習のためのAnkiガイド で、実際に言える形で覚えるカード設計を確認できます。

よくある学習ミス(と避け方)

passé composé で助動詞を取り違える

多くの動詞は avoir を使いますが、よく使う移動動詞は être を使います。迷ったら信頼できる項目で確認し(CNRTL, accessed 2026; Le Robert, accessed 2026)、不定詞 + 助動詞のペアで覚えてください。

過去の移動を全部 je suis allé で済ませる

実際の会話では、他の動詞(rentrer, partir, arriver)や文脈で言うことが多いです。être を取る移動動詞をいくつか早めに覚えつつ、会話でよく聞く代替表現も一緒に覚えましょう。

不規則動詞を巨大な1リストとして扱う

リストは進んだ気になりますが、罠です。本当の単位は家族です。prendre が分かれば、apprendre と comprendre はずっと怖くなくなります。

映画やドラマで聞こえる形のまま不規則動詞を学ぶ

不規則動詞は会話の至る所に出ます。基本動作や社会的な動き、つまり「いる」「持つ」「行く」「する」「欲しい」「必要」が入っているからです。実際のセリフで訓練すると、発音、リズム、そして各時制が選ばれる場面まで一緒に学べます。

次の一歩としては、短くて頻出の場面を字幕つきで練習し、そのセリフを間隔反復に回してください。フランス語学習の他の道筋は Wordy blog を見るか、/learn/french で集中的なリスニングを始めてください。

よくある質問

フランス語で最重要の不規則動詞は何ですか?
最重要の不規則動詞は être、avoir、aller、faire、venir、pouvoir、vouloir、devoir、prendre、mettre です。日常会話で頻出し、定番表現の土台にもなります。現在形、複合過去、半過去を押さえると理解力が一気に伸びます。
フランス語の不規則動詞は全部で何個ありますか?
公式に決まった数はありません。どの規則と比べて『不規則』とするかで変わるためです。よく学ぶ不規則動詞は数十ありますが、会話で支配的なのは少数です。venir/tenir のようにパターンで覚えると効率的です。
なぜ être はフランス語で不規則なのですか?
être は歴史的に古い形が残り、時代とともに変化した結果、現代の -er、-ir、-re の語尾パターンに合わなくなりました。頻出動詞ほど古い形が保存されやすいのは多言語で共通です。暗記すれば形は安定していて予測できます。
フランス語の不規則動詞を暗記する一番いい方法は?
時制ごと、かつパターンごとに覚えるのが近道です。まず毎日聞く現在形、次に半過去の語幹、最後に複合過去(助動詞の選択と過去分詞)を固めます。表だけでなく短い例文を反復し、音声付きの間隔反復が有効です。
フランス語の不規則動詞にも規則はありますか?
あります。venir/tenir、prendre/apprendre/comprendre、mettre/permettre のように、同じ変化を共有する『動詞の家族』が多いです。pouvoir、vouloir、devoir も特徴的な語幹を共有します。家族パターンで覚えると暗記量が減り、例外の寄せ集めになりません。

出典・参考資料

  1. Académie française, Le Dictionnaire de l'Académie française(オンライン), 2026年参照
  2. CNRTL, Centre National de Ressources Textuelles et Lexicales(動詞項目), 2026年参照
  3. Le Robert, Conjugaison および動詞項目(オンライン), 2026年参照
  4. Ethnologue, 第27版, 2024
  5. Grevisse and Goosse, Le Bon Usage, De Boeck

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