クイック回答
it's は it is または it has の意味のときだけ使います。所有を表すのは its(アポストロフィなし)で、「それの, それに属する」という意味です。素早い確認法は it's を it is に置き換えること。文が自然なら it's、変なら its を使います。
It's は it is または it has の短縮形です。一方 its(アポストロフィなし)は所有を表し、「それの」「それに属する」という意味です。it is に置き換えて文が成り立つなら it's。成り立たないなら its を書きます。
この小さなアポストロフィは、英語で最も影響が大きいミスの1つです。メール、キャプション、字幕、看板など、あらゆる場所に出てきます。英語は母語話者と第二言語話者を合わせると 世界で約15億人の話者 がいます(Ethnologue 第27版、2024年)。だからこのルールは、学校の作文だけでなく国際的なやり取りでも重要です。
実際に日常で聞く英語をもっと増やしたいなら、英語スラングガイド と一緒に学び、英語学習におすすめの映画 で会話の中の短縮形を見つける練習をしてください。
1ステップのルール: 「it is」テスト
一番速い選び方は、機械的に判断することです。
ステップ1: その語を「it is」に置き換える
- It's が正しい: "It's raining." → "It is raining."(成り立つ)
- Its が正しい: "The company changed its policy." → "The company changed it is policy."(成り立たない)
ステップ2: 「it is」がダメなら「it has」を試す
短縮形のもう1つの意味を拾えます。
- It's が正しい: "It's been a long day." → "It has been a long day."(成り立つ)
- Its が正しい: "The phone lost its signal." → "The phone lost it has signal."(成り立たない)
💡 1つだけ覚えるなら
"it is" または "it has" に展開できるなら "it's"。所有の意味なら "its"。アポストロフィが "its" を所有形にすることはありません。
それぞれの形の意味(発音つき)
英語学習者は、アポストロフィで発音が変わるのかをよく質問します。普通の会話では its と it's はたいてい同じ発音で、だいたい ITS です。
違いは発音ではなく文法です。だから速い会話や字幕では見落としやすくなります。
It's: 短縮形(it is / it has)
it's(ITS)は次の2つの場合に使います。
It is
- "It's cold in here."(It is cold in here.)
- "I think it's true."(I think it is true.)
- "It's not your fault."(It is not your fault.)
It has
- "It's been fun."(It has been fun.)
- "It's gotten worse."(It has gotten worse.)
- "It's already started."(It has already started.)
推敲された文章では、短縮形は文体のトーンも示します。Bryan A. Garner は Garner's Modern English Usage(Oxford University Press)で、文体の格とフォーマルさの選択について述べています。短縮形は現代の文章の多くで普通ですが、よりフォーマルにしたいなら減らすこともできます。
Its: 所有を表す限定詞(それの)
its(ITS)は名詞の前で使います。
- "The dog wagged its tail."
- "The city is known for its museums."
- "The team changed its strategy."
ここが不公平に感じる点です。アポストロフィは所有を示すことが多いのに、代名詞ではそうなりません。
- his(hi's ではない)
- her(her's ではない)
- their(their's ではない)
- your(you're ではない)
- its(it's ではない)
The Chicago Manual of Style は、これを代名詞の標準的なパターンとして説明しています。所有代名詞にはアポストロフィを付けません(Chicago Manual of Style、2026年閲覧)。
なぜ英語は「アポストロフィ = 所有」を崩すのか
英語のアポストロフィには主に2つの役割があります。
- 短縮形: don't, I'm, it's
- 名詞の所有: the teacher's book, the teachers' lounge
ただし代名詞は特別なクラスです。Rodney Huddleston と Geoffrey K. Pullum は The Cambridge Grammar of the English Language(Cambridge University Press)で、代名詞の所有形を、アポストロフィで示す名詞の所有とは別の文法体系として扱っています。
だから its は the cat's の仲間ではなく、his や their と同じ振る舞いをします。
🌍 現代の文章の現実: テキスト入力がミス率を変えた
カジュアルなメッセージでは、アポストロフィを完全に省く人も多いです。一方で、自動修正が強引にアポストロフィを入れる場合もあります。その結果、ネイティブでもメッセージ内で "its" と "it's" が混ざって使われるのをよく見ます。ただしフォーマルな場面では、この区別は基本的な校正のサインとして今でも重視されます。
よくある間違い(直し方つき)
多くのミスは次のパターンで起きます。
間違い1: 所有なのに「it's」を使う
誤: "The car lost it's mirror."
正: "The car lost its mirror."
直し方: 「何に属する?」と自問します。車のものなら its です。
間違い2: 「it is」の意味なのに「its」を使う
誤: "Its going to be fine."
正: "It's going to be fine."
直し方: 展開します。"It is going to be fine" が成り立つので it's です。
間違い3: 「it's」が「it has」になり得るのを忘れる
誤: "Its been a while."
正: "It's been a while."
直し方: "it has" を試します。"It has been a while" が成り立ちます。
間違い4: フォーマルにしようとして過剰修正する
短縮形を避ける人が、下書きで it's を見て焦ることがあります。解決策は、適当にアポストロフィを入れることではなく、一貫性です。
- フォーマル: "It is essential that the system updates its settings."
- ニュートラル: "It's essential that the system updates its settings."
どちらも問題ありません。ただしアポストロフィは意味に合わせる必要があります。
映画やドラマでよく見る実例
会話で英語を学ぶなら、このルールは楽になります。アポストロフィが見えなくても、短縮形は耳で分かるからです。
字幕っぽい典型例と意味は次の通りです。
- "It's not over." = It is not over.
- "It's been years." = It has been years.
- "It's your call." = It is your call.
- "The plan has its risks." = 計画に属するリスク
視聴中は、頭の中で it's を止めて展開してみてください。文法を自動化する最短ルートの1つです。
聞き取り中心で練習したいなら、英語学習におすすめの映画 を使い、短縮形が多い短い反復可能な場面に集中してください。
アポストロフィのミニ講座(ルールが腑に落ちるために)
アポストロフィは小さいのに役割が多い記号です。its と it's の混乱は、実は2つの仕組みを混ぜてしまうことが原因です。
仕組みA: 省略された文字を示すアポストロフィ
- do not → don't
- I am → I'm
- it is → it's
仕組みB: 名詞の所有を示すアポストロフィ
- the actor's line(俳優1人)
- the actors' lines(俳優が複数)
代名詞は仕組みBを使わない
代名詞には専用の所有形があります。だから英語では次の形になります。
- I → my
- you → your
- he → his
- she → her
- we → our
- they → their
- it → its
its を代名詞セットの一部として見ると、アポストロフィを付けたくなる気持ちが消えます。
上級者でも迷う例外
単独で使う所有形としての「its」
英語には mine, yours, hers, ours, theirs のように、単独で使える所有形があります。ただし its は単独ではほとんど使えません。
不自然: "This seat is its."
自然: "This seat belongs to it."
実際は、書き換えて回避できます。
文末に来る「it's」
短縮形の後に省略された内容があると、文末でも普通に出ます。
- "If it's, it's."(くだけた省略)
- "Whatever it's, I don't care."(まれで、たいてい書き換える)
多くの場合、it's は動詞句にくっつくので文中に出ます。
動名詞と所有
学習者は "Its being late annoyed me" と "It's being late annoyed me" のどちらかを質問することがあります。
- "Its being late annoyed me" は、フォーマルな文体では its が動名詞句 "being late" を修飾する形として文法的になり得ます。
- 日常英語ではたいてい "It being late annoyed me"(まれ)か "The fact that it was late annoyed me"(よく使う)と書きます。
学校や仕事の文章なら、より明確な書き換えを選んでください。
⚠️ これは自動修正を信用しない
多くのキーボードは、カジュアルな文章で "it's" が多いせいで "its" を自動的に "it's" に置き換えます。直後に名詞が来る文は要注意です。これは所有の "its" が必要な強いサインです。
練習: its か it's を選ぶ
さっと解いてから答えを確認してください。
- ___ a good idea.
- The cat licked ___ paws.
- I think ___ been fixed.
- Every country has ___ own customs.
- ___ not what it looks like.
答え:
- It's(It is a good idea.)
- its(paws は猫のもの)
- It's(It has been fixed.)
- its(customs は国のもの)
- It's(It is not what it looks like.)
現実での影響: 信頼感とトーン
職場では its/it's を、文法なのにスペルミスのように扱うことがあります。流し読みする読者は、小さなサインで能力を判断するからです。
これは、スラングが内輪感のトーンを出すのと似ています。場面によっては親しみを作り、別の場面では雑に見えます。英語でトーンがどう変わるか気になるなら、英語スラング と比べて、読者に合わせて書き方がどう変わるか観察してください。
社会言語学で役に立つ考え方は、「文章は正しさだけでなく社会的な意味も持つ」というものです。Penelope Eckert の、スタイルと言語における社会的アイデンティティに関する研究は参考になります。人は小さな特徴を、文体のレジスター、共同体、フォーマル度と結び付けて解釈します。
本当に効く覚え方
アポストロフィを付けすぎる人は、次の見た目ルールを使ってください。
- It's = it + 's(don't と同じで文字の省略)
- Its = his(どちらもアポストロフィなしの所有代名詞)
"its" を見たら "his" を思い出してください。"hi's tail" とは書かないので、"it’s tail" とも書きません。
校正用ミニチェックリスト
見直すときは、その単語を見つけて素早く分類します。
-
次の語は名詞か?
はいなら its の可能性が高いです: "its color," "its price," "its meaning." -
次の語は動詞か形容詞か?
はいなら it's の可能性が高いです: "it's raining," "it's weird," "it's going." -
"it is" または "it has" に展開できるか?
できるなら it's です。
数秒でできて、ほとんどのミスを拾えます。
次に直す価値がある関連ミス
文章を整えるなら、its/it's と一緒に出やすい次の頻出ポイントも直すと効果が大きいです。
- 同音異義語の混同。詳しくは 英語の同音異義語ガイド。
- くだけたトーンとフォーマルの混在。特に会話でスラングや罵りが出るとき。レジスターと文脈は 英語の罵り言葉 を参照。
- 日付や数量などの数字表記。詳しくは 英語の数字。
Wordy風のクリップ練習で定着させる(考えすぎない)
it's を自動化する最良の方法は、実際の音声で短縮形に何度も触れ、その後に短い書き取りで思い出すことです。
短い場面を選び、"it's" を聞いたら、そのセリフを記憶で書きます。次に "it is" または "it has" に展開して意味を確認します。これで句読点のルールが、聞き取りと文法の反射になります。
おすすめの出発点が欲しいなら、英語学習におすすめの映画 を見て、法廷ものやファンタジーではなく日常会話の場面を選んでください。
まとめ: 1文で言うと
it is または it has の意味のときだけ it's を書きます。所有の意味で「それの」「それに属する」なら its を書き、所有代名詞にはアポストロフィを付けないことを覚えてください。
こうした即効性のある改善を増やしたいなら、Wordy blog を見て、直すミスを短いリストにして1つずつ潰していきましょう。
よくある質問
所有の意味で 'it's' のようにアポストロフィを付けるのは正しいですか?
'its' と 'it's' を素早く見分ける方法は?
なぜ 'its' と 'it's' はこんなに間違えやすいのですか?
ビジネス文書で 'its' と 'it's' を間違えると問題になりますか?
文末で 'The choice is its' のように 'its' を単独で使えますか?
出典・参考資料
- Cambridge Dictionary, 「its」と「it's」の項目, 参照日 2026
- Merriam-Webster Dictionary, 「its」と「it's」の項目, 参照日 2026
- The Chicago Manual of Style, アポストロフィと短縮形(オンライン), 参照日 2026
- Ethnologue, 第27版, 2024
- Oxford Learner's Dictionaries, 「its」と「it's」の項目, 参照日 2026

